アトピー性皮膚炎

かゆみを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリア機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって皮膚炎が生じると考えられています。適切な治療により、アトピー性皮膚炎とわからなくなるレベルまで改善します。アトピー性皮膚炎の診断は、今までの経過と皮膚の症状・家族歴、そして血液検査で診断します。皮膚の状態にあわせて、軟膏治療、内服治療、生活指導など多角的な治療法をご提案します。

じんましん

皮膚の一部が突然、赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形なく消えてしまう病気です。皮膚の中の小さな血管が一時的に膨らみ、血液の中の血漿という成分が周囲に滲み出た状態です。蕁麻疹の治療は、悪化因子の特定と内服治療が基本です。慢性経過の場合は漢方薬を使用することが多いです。

水虫

水虫(白癬菌)は皮膚糸状菌という真菌(カビ)によって生じる感染症です。ケラチンという蛋白を栄養源に生きているカビですので、ケラチンが多く存在する場所であればどこにでも感染します。皮膚の角層に感染した白癬は、抗真菌作用を有する塗り薬をきちんとつければ、良くなります。