アトピー性皮膚炎とは?
“増悪・寛解を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患と定義されています。
アトピー性皮膚炎の患者さまの多くはアトピー素因をもっていると言われています。
アトピー素因とは?
①家族歴・既往歴がある
(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)
②アレルギーに関与するIgE抗体を産生しやすい
どんな症状?
乳幼児期(2か月~4歳)、小児期(~思春期)、成人期(S春期以降)の3期に大きく分けられます。
年齢によって皮疹に特徴があり、強い瘙痒を伴います。
1年を通して増悪と寛解を繰り返します。
治療法
大切なのは…この 3 つ
①薬での治療
②日々のスキンケア
③悪化させている原因の追及と除去
①炎症や痒みを抑える外用薬や内服薬を使います。
薬を塗れば良い。というわけではなく、状態にあった薬の選択が重要です。
保湿剤を併用したり、紫外線治療を行う場合もあります。
②清潔な皮膚を保つこと、皮膚の水分を保つことは皮膚のバリア機能を正常に保つためにとても大切です。
ご自身にあったスキンケア方法を見つけ、スキンケアを心がけることが大切です。
自分に合うものがわからない。なにを選んでいいかわからない。などお悩みがありましたらぜひご相談ください。
③汗や髪の毛が肌に触れる、衣類との摩擦などの刺激や、ダニ、ほこり、花粉、ペットの毛などのアレルギーの原因物質により悪化すると言われています。
身の回りの環境や生活習慣の見直しが大切です。
最後に
当院の院長は、アトピー性皮膚炎と難治性のカポジ水痘様発疹症を繰り返す一患者です。
2018年1月特に顔の状態がひどく、腕や手もかなり悪化していました。
肌にハリはなく、シワが刻まれ、赤くて、カサカサ。
外用薬や内服薬を使用するだけでなく、
・仕事量
・スキンケア(日焼け対策、洗顔、保湿)
・生活(運動、食事、睡眠、ストレス)
以上の3項目を徹底的に見直ししました。
劇的ではありませんが、日々の心がけにより少しずつ肌の状態が改善傾向に。
悩まれている方のお気持ちは人一倍理解できます。
ぜひご相談ください。