第10回アートメイク学会に参加。今回はシンポジストして発表と、シンポジウムの座長をさせていただきました。
2025年3月23日、東京日本橋で開催された第10回日本アートメイク学会に参加させていただきました。
アートメイクを取り巻く環境は激変しました。アートメイクを志す看護師が増加し、非常に活発な状況となっています。
このような状況はとても好ましく、医療の質が向上しますし、知見もどんどん集まりやすくなります。
昨年の第9回にも参加させていただいておりましたが、昨年に比べてさらに非常に興味深い発表が多く、充実した会となりました。前回に比して1.5倍程度も参加者が増加していました。
私はシンポジストとして、アートメイク除去の合併症についての登壇をさせていただきました。



当院でも行うレーザーによるアートメイク除去についても説明し、除去の際のレーザーの設定は非常に難しく、手慣れたところにお願いすることの大切さをお話しました。今後、アートメイク除去依頼はさらに増加が予測されます。まずは除去を必要としない施術をアーティストがすべきです。実力の差がでてきます。向上心を持って施術に臨むアーティストは真剣に毎日取り組んでいます。アートメイクは金額で選ぶことが正しくないことがあります。正確な情報を得るようにしていきましょう。
シンポジウムでは討論会もあり、私の意見をいろいろ述べさせていただきました。このような場では実際の診療での生の経験が聞けますので貴重な場となりますね。
そして今回は、光栄なことに日本でも最も有名なアートメイクアーティストのお一人である、櫻井グリコさんと、シンポジウムの座長も務めさせていただき、非常に緊張感を持った時間を経験させていただきました。座長は座長としての難しさがあります。担当させていただいたどの発表もすばらしく、またナースの方々のやる気、熱量が半端ないですね。こんな学会はなかなかないですよ。



一般演題では、当院からはthe Cindellera brows統括 問田あかり看護師が登壇発表させていただきました。
題目は「ニードル形状と技法別にみた、皮膚水分量と色素定着の相関性」とても興味深い内容です。

アートメイクを施す際に、皮膚の健康状態や、針での定着での差がでてくるのかという発表でした。とても興味深い結果がでて、針やカラーを作製している企業からの評判も高く、登壇後の質疑応答も盛り上がり非常に良い時間でした。

第10回は大変に盛況に終わったわけですが、まだまだ課題も多く、今後アートメイク業界をさらに活発化させるために、努力が必要であると確認しました。この会をさらに拡大させていくためには、さらに数多くの医師の理解、勉強、参加が必要です。SNSなどを通じてDrへ働きかけていきます。


次回のブログはアートメイク除去について少しまとめます。
名古屋市千種区・覚王山
服部形成外科・皮ふ科
名古屋市千種区・覚王山の服部形成外科・皮ふ科です。小さな腫瘍から、あざ、黒子、熱傷、巻き爪、悪性腫瘍等また、しみ、しわ、 アンチエイジングについてもお気軽にお問い合わせください。
