第124回皮膚科学会総会でキャンデラ社のランチョンセミナーに登壇しました。Vビームとノーリスの発表を行いました。
2025年5月30日、横浜で行われた第124回日本皮膚科学会総会のキャンデラ社のランチョンセミナーに登壇させていただきました。
天神竹井皮膚科美容皮膚科の竹井賢二郎先生と一緒に登壇させていただくこととなりました。竹井先生は全国的にも超有名な先生であり、2023年の名古屋開催されたセミナーでお声がけさせていただいてから、お話させていただく機会をいただき、今回の登壇はとても楽しみにしておりました。

座長は虎の門病院の林伸和先生で、大変ご高名な先生であります。やわらかな雰囲気の司会進行でとてもリラックスできました。
竹井先生はピコウェイのお話を理論から、実践的な内容まで分かりやすくお話され、私も改めて勉強させていただきました。非常に理論的な内容で、発表の内容から先生の真面目なお人柄がよくわかります。竹井先生の診察を受けられる環境にある患者様はとても幸せでしょう!竹井先生にはピコウェイのフラクショナルの使用法についても詳しく教えて頂き、私も使用を検討しようと心に決めました。

私は主に顔の赤みの戦略に対しての発表をおこないました。使用機器はノーリス、Vビームを使いこなすための扱い方についての説明です。

Vビームやノーリスは設定の幅がとても広く、適当に照射するだけでは意味がありません。いかに有効に作用させるかは照射する医師、看護師にかかっています。血管の径によってパルス幅、フルエンス(強さ)を可変させるのです。その有効性について過去の論文を引用し論じさせていただきました。

今回発表に使用した写真を一部お見せします。

これは鼻(鼻背部)の毛細血管です。1か月に1回、Vビームを照射していった場合、どのように血管が変化するかをダーモカメラで撮像したもので、まったく同一の部位です。治療前に比してだんだん血管が視認しにくくなっています。ダーモカメラのimageviewerで確認しています。

さらに、最初の血管拡張を拡大すると、個々の血管の血管径が測定できます。この血管は60μ~150μまでの血管が存在していると理解できます。血管径の測定をおこなうことによって、最適なパルス幅を決定することが可能になるのです。すなわち、レーザーのパルス幅、フルエンスは都度可変させています。毎回同じ照射法ではないです。照射法が自動化されているような環境ではなかなか結果を出すのが難しいことがわかります。そして、J(フルエンス)は非可逆的な反応がしっかり発生する強さでうたないといけません。血管がターゲットであるので、破壊や血管内の凝固ということです。これは完全に経験によるものです。弱ければ効きませんし、強すぎると熱傷、瘢痕となります。しっかり経験あるドクターによる照射をお勧めいたします。
この内容についてはすでに論文としてまとめていますので皆様の前にお見せできるのを楽しみにしています。

発表後に林先生、竹井先生とお話する時間があったのですが、「Vビームの血管ごとの正しい照射法をまとめて体系化していったらどうか」という意見をいただき、また私の頭の中でぐるぐると思考が回りだすのを感じました。人生が短くてやることが壮大であると感じます。
発表者に選出していただき、貴重な経験をさせていただいたキャンデラ社に厚くお礼申し上げます。
6月8日の神戸でのセミナーも頑張ります!次回は千里中央りょうこスキンクリニックの西林涼子先生の講演させていただく予定です!

名古屋市千種区・覚王山
服部形成外科・皮ふ科
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