2025年1月。日本美容皮膚科学会会誌にて服部が執筆した論文が掲載されました。長い時間をかけて挑んだ論文です。

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

服部形成外科・皮ふ科は、さらなる飛躍をとげるように日々進化していきますので、温かい目で見守っていただけると幸いです。

さて、日本美容皮膚科学会雑誌2024年12月号に私が投稿した論文が掲載されました。

現在、一般的かつ活発に行われるシミ治療の、後世への一助になればという思いからつくりあげた論文です。

『顔面の老人性色素斑に対して、532nm 294ps Nd:YAGlaserで照射した51症例の有効性と炎症後色素沈着の検討』

つまり、ピコウェイ(キャンデラ社)の532nm、4mmスポット 0.5Jでしみを治療した場合の有効率と、炎症後色素沈着の発現率のデータをとったものです。

ピコウェイの294psという発振スピードは、現存するデバイスの中では最短最速のパルス幅。

親愛なるピコウェイ

考察の中で従来のQスイッチルビーレーザーや、同じピコ秒レーザー(ピコシュア)755nmとの比較についても論じております。

51症例ですので、N(数)的にはまずまず大きく、データの偏りも少ないかと考えます。

結論

[ピコレーザー532nmのシミに対しての確かな有効性と、少なめのPIHという結果]を示しています。

是非、論文をご拝見いただきたいと思います。

この論文に取り組むのにあたり、1年前の2024年、お正月の短い休息の時間をフルに使って本格的に取り組みはじめました。

いまから論文を書く方の参考になればと思い、どのような時間経過であったかをまとめてみます。

(まずは論文に必要なデータ集めは、診療内で行うため、これはデータがある上で、論文アクセプトまでどれぐらいかかるのかを目安にしていただけると幸いです。)

2023年10月 美容皮膚科学会総会での私の発表内容について、論文作成依頼を受ける→2023年12月末までの依頼

→実際、診療業務が激しく、2023年12月末までの提出は無理だった。

→2024年1月正月休み、すべて返上して論文作成

2024年1月末、論文提出

2024年2月査読結果。内容きつく無理かもギブかも、、、頭によぎる。でも諦めたくない。

2024年3月、2名の専門医(皮膚科 形成外科)に写真判定依頼をおねがいする、他の指摘部位の修正、推敲重ねる

2024年4月末 2回目の提出

2024年7月  査読にて小修正指示

2024年7月29日 掲載決定「accept」

ほぼ一年近い。

何千枚にもなる膨大な写真チェック、そのデータまとめ、2名の専門医に写真判定をお願いし、記事の推敲を繰り返しました。

本当に沢山のピースを一つの論文として、すこしづつ形にまとめていきました。

査読も当たり前ですが厳しく、指摘される内容の壁がかなり高いと感じ、これは無理かもしれないと諦めかけもしました。それぐらい、美容皮膚科学会の論文はアクセプトされるのに敷居が高いです!

2回の査読を経てアクセプトされた時は感無量でした。嬉しかった。まさに我が子を産むような感じです。普段の診療と、経営、スタッフ指導、セミナー講師などの仕事がある中での初めての論文作成はとても苦難の連続でしたが、終わってみれば、また書きたいと感じました。

この論文を作成するためにご尽力いただいた、患者様、ドクター、当院スタッフすべての方に御礼を申し上げます。

服部ゆうき

あなたも理想の肌へ

名古屋市千種区・覚王山

服部形成外科・皮ふ科

名古屋市千種区・覚王山の服部形成外科・皮ふ科です。小さな腫瘍から、あざ、黒子、熱傷、巻き爪、悪性腫瘍等また、しみ、しわ、 アンチエイジングについてもお気軽にお問い合わせください。