ClinicKキム先生とHIFUとRFをつかったコンビネーション治療、リズネ注射についてセミナーを行いました。名古屋の美容医療を盛り上げたい。

2024年7月3日、美容医療業界では超有名なキム先生と服部形成外科・皮ふ科にてコラボセミナーが実現しました。名古屋でセミナーやりましょうとお話しし始めたのが2023年末ぐらい。忙しい時間の中で時間の確保をしていただきました。

キム先生とは2023年の美容皮膚科学会にて私の発表の際に質問をしていただけたところから始まった縁です。

人生本当にどこで、何があるかわかりません。私の人生はこの出会いを境に、さらに加速度をあげて、忙しく充実したものになっていったと思います。セミナー講師として登壇依頼のお声がけを沢山いただくようになっています。2年前の私ではこんなことは想像もしておりませんでした。

仕事が大好きで、さらに突き詰めて、マニアックにのめりこんでいる自分がいます。いつも休みも関係なく、赤ら顔のこと、シミのこと、タルミのこと、美容液のこと、職員と一緒にがんばることで頭がいっぱいです。大変なことも多いですが、本当に日々充実して楽しんでいます。

さて、キム先生のクリニックで使用しているマシンと、当院のマシンは一致しており、現状ではinfixのウルトラフォーマーMPTと、ボルニューマ―を使用しています。

この2大機種はほぼ今後もタルミ治療の中心となっていくマシンではないかと思います。服部形成外科では2019年よりハイフの導入を開始。前身の「ウルトラフォーマーⅢ」を4年使用したのち、2023年に最新機種のウルトラフォーマーMPTに移行しています。【MPTになっての進歩がすごいので、これについてはまた別ブログで解説します。】韓国CLASSYS社の巨大な成長が著しく、Infix社の勢い、社員様のサポート体制のすばらしさや、DRを教育して、技術やマシンを広めようという概念がすさまじい。

どちらも非常にいい抗タルミマシンであり、適応を選べば結果が出せるマシンです。

ハイフは現在、エステなどでの禁止の指針がさらに強化されました。使い方によっては重篤な合併症を起こし得るからです。実際に大きな事故が起きたケースが報告されています。ハイフの合併症で最大のものは顔面神経の下顎縁枝の損傷です。もし障害してしまえば、口角・下口唇を引き下げることが不可能、下口唇は健側へ引っ張られて非対称の口唇形態を生じます。また前額(ひたい)の神経損傷の危険もあります。このあたりを注意して解剖を熟知し、ハイフのトレーニングをしっかりおこなっているかが、治療を安全におこなっていけるかの鍵となります。これは知識の定着とトレーニングしかありません。ちなみに服部形成外科・皮ふ科では、私が筆頭となり、施術のトレーニング、そして知識の共有を欠かしませんので、手技はしっかりと基本の形を定めています。まずはライン取りから必ず行います。幸いながら当院では一度も大きな合併症は発生しておりません。今後も最深注意しながらの施術を心がけます。

私は今回、このハイフ、RF治療のタルミ治療での現状の位置づけを「美容医療診療指針」に基づき解説し、合併症についての講義をさせていただきました。ClinicKの看護師さん、ゆうこさん、みかさんにはRF(ボルニューマー)についてのお話を詳しく、キム先生にはPN製剤リズネについて歴史や背景、そして韓国での内部事情なども普通では聞くことのできないような内容も教えていただけました。本当によく勉強されておられると思いました。

このようなセミナーは、個々のクリニックでの設定や照射法の交流も兼ねております。講義のあと、実技演習を行いました。各クリニックでノウハウがあり、吸収出来る要素があれば学習させていただいて、最終的には「自分としての」そして「クリニックとしての」手技を確立していけるよさがありますよね。キム先生の理念であり、私も一緒なのですが、「愛をもって施術を行い、施術後に、一緒によろこびを分かち合う」これが一番大事なんだと思います。

別にリズネの注射による肌育治療もおこないました。リズネは、ポリヌクレオチド(PN)を主成分とした医療用の肌再生スキンブースターです。PN製剤ではリジュランが有名ですが、リジュランの特許が切れたことでリズネが開発されました。「LIZNE」はLIZ(Leeds):全盛期+Rene:生まれ変わる、「若々しい時の肌に生まれ変わる」という意味で名付けられています。コラーゲン・エラスチンの増殖を促す線維芽細胞を活性化し、組織を再生します。当院でもミニリズネタワーができるほど、注射治療を積極的に行わせていただいております。

講義、手技を通じてとても有意義な会にできたのではないかと考えたいですが、至らぬ点も多々あったと思います。さらに精進していきたいです。このような会を通じて、日本の美容医療のレベル、そして私は名古屋の美容医療レベルを向上させたいと考えています。日本トッププレーヤーであるキム先生、そしてそれを支えるスタッフの方々と技術交換できるのは本当に嬉しいです。

最後に、このイベントに参加してくださった、30名を超える各病院のドクター、看護師さん、医療従事者の方、またこの企画を立ち上げ、内容の打ち合わせ、インスタでの告知をがんばっていただき、東京から駆けつけていただき成功に導いてくださったキム先生、スタッフのゆうこさん、みかさん、ClinicKの皆様、服部形成外科・皮ふ科スタッフ、関わっていただけたすべての方に深謝申し上げます。この度は貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。

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名古屋市千種区・覚王山

服部形成外科・皮ふ科

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